コロナ収束後に厳しさを増す「ヒト」採用、カギは「アウトソーシング」の活用

兵頭 雄之(ライター)
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パート・アルバイトが不足している部門(複数回答)/業界推計画

レジ部門の外注化は接客がカギに

 忘れてはいけないのが、レジでの接客は「顧客との最終接点」だということ。この場での印象次第で、「この店でまた買物をしたい」という気持ちにすることもできるし、とくに高齢の方の中にはレジでの会話を楽しみに来店をするという人もいる。

 自社のパート・アルバイトの採用が厳しくなると予想されるなかで、あらためて注目したいのが、レジ部門の外注化だ。

 具体的には、人材派遣の活用やアウトソーシング(業務委託)が考えられるが、派遣の場合、レジ作業や接客の質がどうしても“人次第”になりやすい。それに対し、アウトソーシングは、年間のレジ運営コストの固定化、複数スタッフでの運営による業務効率化、レジ業務の安定した品質などを期待することができる。店舗のレジ業務支援に特化したアウトソーシング業務を展開するエムアンドアールは、質の高い対人接客を求めるニーズが伸びていくと考え、接客の部分で評価されるよう、研修・教育制度を整えているという。

 コロナ禍により加速された新常態への店舗対応が避けられないいま、単なるマンパワーの確保にとどまらないアウトソーシングの活用が、これまで以上に、重要になってきている。

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