植物性ミルク、健康志向や環境への配慮から人気上昇!使い方訴求で市場にも広がり

石山真紀(ライター)
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ポッカサッポロフード&ビバレッジ、豆乳ヨーグルトやアーモンドミルクなど植物性素材の価値を追求する

ポッカサッポロフード&ビバレッジでは、近年需要が拡大している植物性ミルク商品の開発に注力。豆乳を使った「SOYBIO(ソイビオ)」シリーズをはじめ、好調の「アーモンド・ブリーズ」の拡販にも力を入れていく

ポッカサッポロフード&ビバレッジの「SOYBIO(ソイビオ)」シリーズ、「アーモンド・ブリーズ」

豆乳からアーモンドミルクまで幅広い商品ラインアップ

 ポッカサッポロフード&ビバレッジでは、2016年4月より豆乳飲料・豆乳ヨーグルトのマーケティングをスタート。以降、豆乳・豆乳加工品「ソヤファーム」ブランドや、「SOYBIO(ソイビオ)」シリーズを通じて植物性ミルクによる商品開発に力を入れてきた。同社は、今夏、組織変更で新たにレモン・プランツミルク事業部を立ち上げており、植物性素材の価値の追求をめざすとしている。

 「SOYBIO豆乳ヨーグルトプレーン無糖400gカップ」が好調の「SOYBIO」では新商品として「SOYBIO豆乳ヨーグルトストロベリー180gストロー付きカップ」を発売。豆乳ヨーグルトを手に取るきっかけづくりとして、サンリオの人気キャラクターであるハローキティとコラボレーションした「おいしさ体感! SOYBIO×HELLO KITTY豆乳ヨーグルトキャンペーン」を実施している。

 豆乳と並んで、同社が近年力を入れてきたのがアーモンドミルクカテゴリーだ。18年春発売の「アーモンド・ブリーズ」はアメリカのカリフォルニア州で110年以上にわたりアーモンドを生産し続けている、Blue DiamondGrowers社の契約農家で栽培・収穫されたアーモンドのみから作られたアーモンドペーストを加水して作られたアーモンドミルク。アーモンド本来のおいしさを生かすため、甘さや香りを控えめにした味わいの商品となっている。1Lサイズのホームユースタイプでは砂糖不使用とオリジナルの2アイテムを、200mlのパーソナルタイプでは同フレーバーに加えて、コーヒーテイストとアーモンド&ココナッツの4アイテムを展開している。

 また、8月には同ブランド初となるペットボトル入りの「アーモンド・ブリーズ アーモンドミルククリアテイスト500mlPET」を発売した。同品はアーモンドの香りを楽しみながら、すっきりとした味わいが楽しめ、リキャップできることから持ち運びしやすく、“ながら飲み”をしながら手軽に健康ケアや気分転換ができる商品となっている。

カルシウム量を強化「アーモンド・ブリーズ」

 毎年2ケタ増で推移する好調なアーモンドミルク市場をさらに拡大していくため、ポッカサッポロフード&ビバレッジでは今春「アーモンド・ブリーズ」のリニューアルを行った。

 最大の特長は「アーモンド・ブリーズ砂糖不使用」「アーモンド・ブリーズ オリジナル」のカルシウム量を強化し、一般的な牛乳と同程度まで高めた点。これによりそのまま飲用するだけでなく、コーヒーや紅茶に入れるといった牛乳と同じ用途で楽しめるようになった。

 また商品特徴をわかりやすく伝えるため、日本の生活者に響くようなデザインへと商品パッケージを刷新。さらに、価格面で継続が難しいと考えるユーザーの声に応え、1Lサイズの希望小売価格の見直しを行っている。

 同社ではリニューアルに合わせてカタリナクーポンによるキャンペーンを年末まで実施し、トライアルの促進と認知度向上につなげたい考えだ。

 アーモンドミルクは健康意識の高まりや菜食ブーム、アレルギーなどで乳飲料を飲めない人の代替飲料として定着し欧米で大きな市場を形成している。日本でも豊富なビタミンEやコレステロール0といった特徴が認知され、年々右肩上がりで成長を続け、昨今ではカフェやレストランなどの外食での取り扱いも増えつつある。同社では、「アーモンド・ブリーズ」を牛乳・豆乳に続く第三のミルクとして提案し、アーモンドミルクの認知向上をめざしていく。

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