巣ごもり需要により簡単・手づくり商品の需要が急増!ホームメーキング材料の品薄続く

2020/11/11 08:00
山田陽美(ライター)

カテゴリーフォーカス

新型コロナウイルス感染拡大で巣ごもり消費が高まるなか、プレミックスやデザートの素などのホームメーキング材料の品薄が続いている。保存ができ、子供と一緒に楽しくつくれることが需要を押し上げたようだ。

デザートの素は11月以降右肩上がりが続く

 ホームメーキング材料のなかには、プレミックスやデザートの素、水あめ、はちみつ、シロップなどが含まれているが、今回は、コロナ禍の巣ごもり需要で大きく伸長しているプレミックスとデザートの素を取り上げた。

お菓子作りイメージ
i-stock/iprogressman

 KSP-POSデータのデザートの素の期間通算(2019年10月~20年9月)の金額PIは、416円で対前年同期比18.1%増。ゼリーやプリン、ぜんざい、杏仁豆腐の素などのデザートの素は、火を使わないので小さな子供でも簡単につくれるものが多く、年間を通して安定した売上を続けている。とくにハロウィンやクリスマスには需要が高まり、11月は同8.2%増、12月は同17.6%増と堅調に推移した。

 首都圏で外出自粛要請が出された3月は同17.6%増で、緊急事態宣言が発令された4月には同66.1%増、5月は同62.2%増と、大幅なプラスとなった。6月、7月が前年割れとなったのは欠品が原因と考えられる。8月には徐々に商品が戻ってきたことで、同17.5%増、9月も同17.5%増となるなど、デザートの素の好調は続いている。

 デザートの素は、小さな子供でも簡単につくれ、保存ができ、汎用性があるのが人気の理由だ。外に出られず、暇を持て余している子供に「自分でつくる楽しさ」を教えることもできる。

プレミックスとデザートの素の金額PIおよび金額PI対前年推移

牛乳でつくるデザートや和風デザートが人気

 デザートの素でトップシェアを誇るのが、ハウス食品のロングセラーブランド「フルーチェ」。牛乳で混ぜるだけで簡単につくれるデザートで、イチゴやマンゴー、メロン、ピーチなどの種類があり、小さい子供を持つ母親から支持されている。同社ではほかにもプリンの素の「プリンミックス」、ゼリーの素の「ゼリエース」、フローズンデザートの素「シャービック」などを展開し、カテゴリーを牽引している。

 同じように牛乳でつくるデザートで伸長しているのが、アスザックフーズの「牛乳でつくる飲むデザート」。お湯での調理が常識だったフリーズドライ業界のなかで、冷たい牛乳で溶かす技術を開発した同社では、2003年に〈ザク切りいちご〉を発売。同商品を使うことで牛乳が苦手な子供も「喜んで飲んでくれる」と母親から好評だ。また、シリアルに混ぜたり、ヨーグルトやアイスのトッピングにするなど、さまざまな使い方が浸透し、子供だけでなく幅広い世代から人気となっている。

 和風デザートの素では、井村屋のぜんざい、おしるこが人気で、なかでも濃縮ぜんざいのお徳用パック「ぜんざいファミリーパック」が売れ筋だ。濃縮タイプなので、鍋にぜんざいと水を入れて煮るだけで簡単につくることができ、好みの甘さに調節できるのが特徴だ。

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