注目のキーワード

ゴールデンウィーク休業期間のお知らせ

  • x
  • facebook
  • rss
お知らせ

ゴールデンウィーク休業期間のお知らせ

青森ダウンなどSANYOCOATの10~20万円の高額アウターが飛ぶように売れる理由

堀尾大悟
Pocket

三陽商会のR&D拠点「青森ファクトリー」

三陽商会コーポレートブランドビジネス部 コーポレートブランド課長
コーポレートブランドビジネス部 コーポレートブランド課長の浅野英樹氏

「100年コート」に「青森ダウン」と、好調な2ラインは、いずれも三陽商会の展開するアウターブランド「SANYOCOAT」のシリーズだ。

「SANYOCOAT」の起源は、実は戦後の1946年にまでさかのぼる。戦後の物資が少ない中、創業者の吉原信之が軍隊時代のつてを辿り、戦時中の防空暗幕の材料の備蓄を発見。この防空暗幕を用いて作った紳士用の黒いレインコートが三陽商会のレインコート第1号となった。

 設立70周年の2013年には、企業タグライン「TIMELESS WORK. ほんとうにいいものをつくろう。」を策定。いつの時代でも変わらない、普遍的な価値のあるものづくりの姿勢をこのタグラインに込めた。

 これを体現すべく、同年に立ち上げたコートシリーズが「100年コート」だ。親から子へ、子から孫へと“世代を超えて永く愛されるコート”を目指し、時代を選ばないオーセンティックなコートづくりに取り組んでいる。

 100年コートのものづくりを支えるのが、前述したコート専門工場「青森ファクトリー」だ。青森・七戸町にあるこの工場には約50名の縫製職人を揃え、「SANYOCOAT」の約7〜8割の製品を手がけている。

「この青森ファクトリーを、当社のR&D拠点に位置づけている」と浅野氏は力を込める。もともとはコットンギャバジン製のコートを中心に縫製していたが、近年では積極的な設備投資を行い、さまざまなアイテム・素材へと技術の幅を広げている。その象徴が「青森ダウン」で、ダウンコート用の封入機や熱圧着機を導入し、生産体制を整えた。

+18
1 2 3 4

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2025 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態