広がるメニュー、店の宣伝効果も!? 「グルメ自販機」が進化する背景

有木 真理 (ホットペッパーグルメ外食総研所長)
Pocket

膨らむ消費ニーズ
さらなる進化の予感

 最後に、「あなたが食べてみたい夢の自販機グルメは?」という問いに対し、記述式で回答を募った。すると面白い回答が得られたので一部紹介したい。

 「旅館の朝ごはんが温かいまま食べられる」「世界各国の料理が楽しめる」「各地のB級グルメが楽しめる」「航空会社の機内食が食べられる」「フレンチのフルコースが食べたい」などだ。

 また、昨今増加傾向にあるスイーツの自販機に対して、「自分でトッピングが選べるような自販機が欲しい」など今までの自販機にはないエンタメ性の高い回答が並んだ。実現すればなんとも夢のような自販機グルメだ(笑)。

 ライフスタイルの多様化、飲食店の人材不足などの外部環境下において、グルメ自販機の今後もはさらに拡大するのではないかと予測される。
さらなる技術革新による品質向上とともに、あっと驚く新しい自販機グルメが登場することが楽しみでならない。

ロゴ

【執筆者】

執筆者

有木真理(リクルート『ホットペッパーグルメ外食総研』所長)
㈱リクルートライフスタイル沖縄の代表を務めるとともに、ホットペッパーグルメ外食総研の上席研究員として、食のトレンドや食文化の発信により、外食文化の醸成やさらなる外食機会の創出をめざす。自身の年間外食回数は300日以上、ジャンルは立ち飲みから高級店まで多岐にわたる。趣味はトライアスロン。胃腸の強さがウリで、1日5食くらいは平気で食べることができる。

1 2 3

記事執筆者

有木 真理 / ホットペッパーグルメ外食総研 所長

飲食チェーン店での勤務やフードコーディネータ、リクルートライフスタイル沖縄の代表取締役社長を経て、現職。東京と沖縄の2拠点生活を送りながら、現在は販促渉外部長も兼任。外食回数年間300回と、大の外食好きで、日本各地の外食事情に詳しく、立ち飲みから超高級店まで幅広いジャンルに精通。食を通じて「人」と「事」をつなぐ活動のオーガナイザーとしても活躍。沖縄スポーツ関連産業協会の理事も務めているため、食以外にも観光、スポーツにも関わっていることから外食だけでない視点での食トレンドを語ることができる。

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態