味も機能も最先端! 魚総菜の分野で、東海大学海洋学部に注目すべき理由
糖質制限、スポーツ愛好家向けにも販売できる!
「糖質制限をしている人、スポーツ愛好家、健康志向・本物志向の人、食にこだわりのある人、手軽に栄養を補いたい人、などなど、幅広い世代に向けたマグロの新しい食べ方を提案する食材。忙しいときはそのままかじって栄養補給、キッチンハサミで時短調理が可能で手間要らずという利便性もある」(同)
また、『ぎゅっツナ』のラインアップとして、糖質を抑えた『ぎゅっツナ糖類0』、カルシウムを加えた『ぎゅっツナプラス』など、健康的な部分をカバーしているものもある。
「魚には、さまざまな健康作用を持つ、不飽和脂肪酸が多く含まれている。企業と連携して、それらを缶詰にしたり、商品をつくったりしている」(同)
たとえば、水産学科食品科学専攻の食品製造学実習で製造し、創業文政元年(1818年)、かまぼこの製造・販売を行ういちうろこ(静岡県/佐野敏夫社長)との共同開発により商品化した『燻製黒はんぺん』、黒はんぺんをカレー用に改良して使用した『静岡おでんカレー』などがある。『燻製黒はんぺん』は、新鮮ないわしをまるごとすり身にし、独自の燻製方法で旨みを凝縮した商品。『静岡おでんカレー』は、1947年創業のスパイスメーカー、ヤスマ(東京都/簗瀬尊弘社長)、調理食品などのOEMを請け負うセントラルフーズ(長野県/塩沢敬社長)を交えた3社とのコラボにより誕生した。
こうした学生自身が中心になった対外活動を積極的に行うことにより、大学にとって副次的な効果も表れている。
昨今は少子化がどんどん進み、都会の有名大学であっても、学生の確保に苦慮しているというが、同学科では学生の集まり具合もよくなっているという。
「企業との連携による共同研究を本格的に行うようになって7、8年になる。食品を食べない人はいないから、われわれの研究はわかりやすく、いい勉強になる。当学科の偏差値も向上していると聞いている」(同)