味も機能も最先端! 魚総菜の分野で、東海大学海洋学部に注目すべき理由

2019/09/11 11:10
兵藤雄之

2019年8月21日から23日の3日間、東京ビッグサイトにて、国内最大のシーフードショー「第21回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」(主催:一般社団法人大日本水産会)が開催された。日本国内をはじめ世界各国の水産商材と水産関連技術を紹介し、商談や情報交換の場を提供するイベントの場で、今回の出展者数840社、期間中の来場者は延べ3万3572名だった。今回は同ショーのなかで目立った「健康価値訴求商品」について解説したい。

キーワードは「簡便化商品」「青物缶詰」「健康価値訴求商品」

「第21回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」の開催ポイントのひとつに、「食の簡便化・健康志向の高まり」があげられている。

 それらを象徴するキーワードが「簡便化商品」「青物缶詰」「健康価値訴求商品」だ。

 「簡便化商品」は、中食需要が高まるなかで、温めるだけで食べられる調理済み魚総菜(ファストフィッシュ)の人気が高まっている。「青物缶詰」は、サバ、イワシ、サンマなど青魚系の缶詰には、EPADHAが豊富に含まれ、カルシウムやビタミンDを多く摂取でき、そのまま手軽に食べられるうえ、さまざまな料理にもアレンジでき、女性や若者から支持されている。

 そして3つめの「健康価値訴求商品」だが、健康志向の高まりにより、魚の機能性成分のEPADHA、強い骨や筋肉をつくるのに欠かせないたんぱく質等をクローズアップし、素材や商品の健康価値を高めた商品の開発が進められている。

 今回、日本の大学として「健康価値訴求商品」の展示を行ったのが、東海大学海洋学部だ。

 「通常、まぐろの部位の30%は捨てている。100%使った商品ができないか考えた」(東海大学海洋学部水産学科)

 その研究から生まれたのが、まぐろ専門メーカー、ディ・エッチ・エー・マリンフーズ(静岡県/高橋伸和社長)との共同開発による『ぎゅっツナ』だ。「“魚”肉食系女子が独自開発したまぐろ100%のハム状食材」というキャッチで、まぐろの可食部分を100%使用して開発した、高たんぱく、低糖質の食材だ。

 無着色・無添加、常温保存可能、保存料不使用、「原材料はまぐろ、ごま油、三温糖、岩塩」の安心・安全。「ハムでもカマボコでもない」海の旨味あふれる新食感で、カロリーオフなのに満腹感もある。DHA、コラーゲンに加え、疲労回復(筋肉疲労や精神的な疲労、眼精疲労などの軽減効果)や抗酸化作用も期待されている話題の健康成分イミダゾールジペプチドも豊富に含んでおり、美容・健康に対するこだわりもある。さらに、ブロック状、シート状など用途に応じて使い分けでき、「ノンポーク、ノンアルコール、無添加」の食材としてインバウンド旅行者対応のメニューにも利用が可能だ。常温保存可能だから災害備蓄にも適している。

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