「健康」「簡単·便利」商品が好調!オリジナル商品の発掘で集客につなげる

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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健康、簡便、個食がカギ

―― では、22 年度下期の商品施策について教えてください。

浦野● 今後も食料品の値上げが続くと予測されるので、値上げ後の販売動向をしっかりととらえて、どう対応していくか。スピード感をもって取り組んでいきたいと考えています。サラダ油やマヨネーズのように落ち込んでもすぐに回復するカテゴリーもあれば、なかなか回復しづらいカテゴリーもあるので、販促の強弱をつける必要もあるでしょう。なによりお客さまの価格志向が強くなってきていますから。

 とはいえ、価格政策だけでは限界があります。きちんと利益をとれるものを見極めて提案していくことが重要だと思います。

―― キーワードを挙げるなら、どんなものでしょうか。

浦野● まず「健康」が挙げられます。大豆ミートなどプラントベースフードはニーズが高まり、今後も伸びるだろうとみています。そこで、新店においてはプラントベースフードのコーナーを設け、既存店においても改装する際にはコーナー化を進めています。

 また、先ほど挙げた「個食」もそうですが、「簡単・便利」もはずせないキーワードです。たとえば、鮮魚売場で販売しているレンジ調理の味付魚は非常に伸びてきています。「こんなにおいしいものが、こんなに簡単にできるなんて!」と好評でファンが増えているのはうれしいですね。

「健康」軸の商品:世田谷船橋店植物性ミルク売場
「健康」軸の商品:世田谷船橋店植物性ミルク売場

―― NB の新商品で注目しているものはありますか。

浦野● まず、エバラ食品さんの「フライパンで焼肉鍋」。鍋つゆのバリエーションが増えるなか、フライパン調理というところが「簡便」ニーズにマッチしていると思います。

 話題性という点では、日清食品さんの「完全メシ」シリーズですね。手軽に栄養バランスが整う商品で、キャンペーンなどの販促も期待できそうです。

 「健康」軸の商品では、明治さんの「明治脂肪対策ヨーグルト」が挙げられます。商品名を聞くだけで刺さる人もいるのではないでしょうか。

注目の新商品

今後は冷凍食品売場の拡大を

―― 最後に、売場づくりについてお聞かせください。

浦野● コロナ禍となって以来、「簡便」ニーズに応えた冷凍食品が非常に好調です。なかでも、おかずや中華関連、カット野菜やスイーツなどは大きく伸長しています。サミットとしても、冷凍食品売場の拡大が今後の課題。新店はともかく、既存店の場合はスペースの問題もあるので、フェイスの調整を行い、取扱いアイテム数の拡大を進めています。

―― 商品のラインアップについてはいかがでしょうか

浦野● 販売データを確認すると、冷凍パスタなどは高価格帯から低価格帯のものにシフトしています。コロナ禍や値上げなどの環境要因で販売動向も変わってくるので、今後、定番アイテムの見直しも必要かもしれません。

 こうしたなか当社では、オリジナルの冷凍食品の開発に取り組んでいます。当社の総菜売場で好評な商品を冷凍食品にすることで、競合他店との差別化を図ることができるでしょう。サミットでしか買えないものを多種多彩に揃えることで、集客につなげていきたいと考えています。

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