インスタントラーメンの新定番?韓国のシメとして必ず登場する「サリ麺」が年々伸長!

Pocket

売上伸長率ヒットランキング

一年中、鍋料理を食べる韓国で、鍋のシメとして必ず登場するのが「サリ麺」。日本でも鍋シメ用インスタントラーメンが登場するなど市場は拡大傾向にある。オンガネジャパンでは、韓国で定番の鍋シメ用の煮込みラーメン「オットギ サリ麺」を展開しており、年々需要が高まっている。

もちもち食感でのびにくいサリ麺は鍋シメの定番

 サリ麺とは韓国語で「追加」の意味で、「替え玉」に近い言葉。韓国では鍋シメ素材としてダントツの人気となっている。サリ麺はじゃがいも澱粉が多く含まれ、もちもち食感でのびにくいのが特長だ。日本でも韓国ブームを背景に、サリ麺の認知は高まっており、SNSやTVの情報番組でも度々取り上げられるなど話題となっている。2009年に日本で発売したオンガネジャパンの「オットギ サリ麺」は、年々、配荷率が伸びており、23年の出荷は対前年比50%増と大きく伸長した。

オットギ サリ麺
もちもち食感でのびにくいので鍋シメとして最適な「オットギ サリ麺」1食と5食

 とくに讃岐うどんに代表される麺文化が浸透している四国ではほぼ全域で導入され、乾麺コーナーや鍋エンドで大々的に展開されるケースが目立っている。独特のもちもち食感に加え、通常のインスタントラーメンが70gなのに対し、同商品は110gとボリュームがあり、コストパフォーマンスが高い点も支持されている。

 鍋シメ用インスタントラーメンとして広がってきた「オットギ サリ麺」だが、昨年は夏場の需要アップをめざし、You Tubeで「夏の簡単アレンジレシピ」5本を配信。サリ麺焼そばやサリ麺油そばなど、夏休みの子供たちのランチに最適なレシピを提案したところ、通常を大きく上回る動画再生回数を記録した。鍋シメだけでなく、夏のポテンシャルが非常に高いため、今年も焼そばやつけ麺など、アレンジレシピ提案に力を入れていく。

好きな麺にあえるだけ、韓国麺ソースを発売

宮崎 恵美 氏
代表取締役社長
宮崎 恵美 氏

 サリ麺は鍋用ラーメンのイメージが強いが、韓国では冷麺として夏でも食べられている。そこでオンガネジャパンでは、サリ麺の春・夏需要を拡大するため、この春は韓国麺ソースシリーズ3品を新発売。日本で流通している韓国冷麺ソースは、高価格帯の商品が多く、「どの麺と合わせればよいのかわからない」といった声があり、購入までの心理的ハードルが高いものが中心だった。

サリ麺
鍋シメだけでなく、冷麺としても楽しめるサリ麺

 そこで同社では、好きな麺にあえるだけで、簡単にできあがる韓国麺ソースを開発した。コチュジャンと酢をベースに仕上げた「チョル麺ソース」は、甘酸っぱい味とピリッとした辛さが絶妙なソース。レギュラーと激辛タイプの2種類をラインアップした。また、韓国の黒味噌味ベースの「ジャジャンソース」は、甘味のある濃厚ソースなので、辛いものが苦手な人や子供も楽しめる。同商品は、日本人向けに開発した商品で、サリ麺のほか、うどんやそうめん、ラーメンなど、さまざまな麺とも相性抜群だ。韓国冷麺の未経験者もチャレンジしやすい商品となっている。同商品は流通からの反応もよく、順調な出足となっている。

韓国麺ソースシリーズの販促物
もちもち食感などを訴求した韓国麺ソースシリーズの販促物。サリ麺と一緒に展開することで買い上げ点数アップにつながる

 近年は、そうめんやうどんにかけるだけのソースが登場するなど、麺用ソースは人気を集めている。韓国麺ソースを春・夏の乾麺売場に展開することで、新たな需要拡大に貢献しそうだ。同社では販促物などを用意して新規ユーザーに訴求する。今後は市場定着を図るため、ラインアップの拡充やトライアルを獲得する販促を展開していく予定だ。

麺にまぜるだけの韓国麺ソースシリーズ
麺にまぜるだけの韓国麺ソースシリーズ。甘酸っぱいソースの「チョル麺ソース」と、激辛タイプ、濃厚ソースの「ジャジャンソース」3品

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態