家電量販店のエディオンがLINEチラシ導入で閲覧数を大幅にアップできた理由とは
誰の目にも留まるデジタルチラシをめざす
──LINEチラシの活用で成果を得るために必要なことは何でしょうか?
神田 チラシの見せ方でしょうか。現状はLINEチラシのプロモーションによって閲覧数が大きく伸長する週もあれば、そうでない週もあり、結果に差が出ています。安定的にLINE チラシのPV数を得るため、現在、大日本印刷様にご協力いただき、チラシのタイトルや旬の商品などを意識しながら、ファーストアクションでユーザーの目に留まるデザインを検討しているところです。
また、デジタルチラシは紙のチラシと比較し、施策の効果検証がしやすいというメリットがあります。LINE チラシでもLINE Beaconを活用し、チラシの閲覧が来店につながった数値を計測する実証実験を一部店舗で行っています。今後はデジタルチラシの閲覧が、どれだけ来店や購入につながったのかを可視化できるようになればと考えています。
──今後、LINEチラシに期待することについてお聞かせください。
神田 現状、LINE 社のプロモーションにより週間のPV 数が大きく変わるため、これをある程度、当社側でコントロールし、チラシの企画に応じた客層に届くような仕組みがあればと思います。
また、紙のチラシでは企画や特集に沿ってそれぞれの商品を掲載していますが、デジタルチラシを全面で閲覧した際、それらが視覚的に伝わりづらいといった課題を感じています。
たとえば家電の場合、商品の機能やスペック等も一緒に紹介したいのですが、LINE チラシはすべての商品・詳細を掲載できるわけではないので、今後は企画や特典などをお客さまに伝わりやすいかたちで掲載できるような改善に期待しています。
家電はその商品特性上、壊れた時、調子が悪くなった時に買い替えるものですから、お客さまが欲しいと思った時、すぐそばにエディオンのチラシがあるという状態をつくっておきたいですね。LINE チラシでPV 数は大幅に伸びましたが、LINE のユーザー数を考えるとまだまだ伸びしろがあると思っています。LINE チラシおよびLINE 公式アカウントの友だち数を増加させるとともに、家電のデジタルチラシを閲覧しているユーザーの特性を検証していただき、必要としている人に向けたメッセージ配信を強化することで、安定的なPV 数の確保とさらなる伸長を期待しています。