クレカは登録不要!モバイルオーダーを飛躍的に増やすアプリの設計手法とは
中国のカフェチェーン「COTTI COFFEE」(以下、コッティ)が昨年夏から、東京・池袋など日本国内で3店舗を出店している。中国では創業わずか10カ月で5000店舗を突破するなど、今いちばん勢いのあるカフェチェーンだ。
実は創業者の陸正耀氏は、中国ではスターバックスを超える店舗網を誇る瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)を創業した人物でもある。しかし同社が2020年に不正会計問題を起こしたことに関連して辞任。その後同氏がラッキンコーヒーの創業チームを再結集して創業したのがコッティだ。ラッキンコーヒーと対立する構図を煽ったマーケティング戦略をとり、一気に知名度を高めた。
![コッティ西池袋店外観](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2024/01/dcs240115_037_002.png)
電話番号で注文可能、セキュリティは強固
![コッティのモバイルオーダーアプリ画面](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2024/01/dcs240115_037_001.png)
このコッティで注目したいのがモバイルオーダー用のアプリだ。このアプリ、なんと電話番号を入力するだけですぐに注文が可能になる。日本の一般的なモバイルオーダーアプリでは、アカウントを作成し、パスワードを決め、クレジットカードと紐づけてようやく注文ができるようになるが、コッティではアプリのダウンロードから最初の注文までを“最短距離”でできるように設計されているのだ。
セキュリティ面で不安を感じる人もいるかもしれないが、その心配はいらない。なぜなら、決済が
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