クレカは登録不要!モバイルオーダーを飛躍的に増やすアプリの設計手法とは

文:牧野 武文(ライター)
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 中国のカフェチェーン「COTTI COFFEE」(以下、コッティ)が昨年夏から、東京・池袋など日本国内で3店舗を出店している。中国では創業わずか10カ月で5000店舗を突破するなど、今いちばん勢いのあるカフェチェーンだ。

 実は創業者の陸正耀氏は、中国ではスターバックスを超える店舗網を誇る瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)を創業した人物でもある。しかし同社が2020年に不正会計問題を起こしたことに関連して辞任。その後同氏がラッキンコーヒーの創業チームを再結集して創業したのがコッティだ。ラッキンコーヒーと対立する構図を煽ったマーケティング戦略をとり、一気に知名度を高めた。

コッティ西池袋店外観
コッティ西池袋店。優待価格で販売していることもあり、行列ができている状況。東京に3店舗を展開している

電話番号で注文可能、セキュリティは強固

コッティのモバイルオーダーアプリ画面
コッティのモバイルオーダーアプリ。導入から電話番号入力だけで注文が可能。最短距離で注文ができるように設計されている

 このコッティで注目したいのがモバイルオーダー用のアプリだ。このアプリ、なんと電話番号を入力するだけですぐに注文が可能になる。日本の一般的なモバイルオーダーアプリでは、アカウントを作成し、パスワードを決め、クレジットカードと紐づけてようやく注文ができるようになるが、コッティではアプリのダウンロードから最初の注文までを“最短距離”でできるように設計されているのだ。

 セキュリティ面で不安を感じる人もいるかもしれないが、その心配はいらない。なぜなら、決済が

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