ウォルマートが自立型フォークリフト導入のねらい アマゾンのJWO拡大
ウォルマート、自律型フォークリフトを本格導入
米ウォルマート(Walmart)は2024年4月、自律型フォークリフトを開発するスタートアップ企業フォックス・ロボティクス(Fox Robotics)と複数年で契約を結ぶとともに、同社に投資し、少数株主持ち分を取得した。
このパートナーシップのもと、ウォルマートは物流センター4カ所で自律型フォークリフト計19台を導入。今後、従業員やオペレーションへの便益性についてさらに評価していく方針だ。
両社はこの契約の締結に先立ち、フロリダ州の物流センターで16カ月間のPoC(概念実証)を実施した。トラックが物流センターに到着すると、指示を受けた自律型フォークリフトが安全かつ正確にパレットを荷卸しし、自動倉庫システム(ASRS)の保管エリアへ引き渡す流れだ。自律型フォークリフトの操作方法についてトレーニングを受けた従業員は、最も効率的に荷卸しする方法を考えながら、全体を指揮する役割を担う。
従業員と自律型フォークリフトとの協働は、高い生産性を実現するだけでなく、従業員のスキル向上にも寄与している。従来の手動での荷卸しに比べて処理量は3倍となり、従業員は複雑なロボティクスシステムをマネジメントできるようになった。
ウォルマートのイノベーションおよび自動化