米マクドナルド、食品包装紙を再生可能素材に 目標ほぼ達成
[ニューヨーク 19日 ロイター] – 米マクドナルドは19日、レストランで使用する紙製の食品包装材をすべて再生またはサステナブルの素材に切り替える目標をほぼ達成したと発表した。
同社はサステナビリティーに関する年次報告で、2020年には顧客に提供する食品の袋や包装紙、ナプキン、カップホルダーなどのうち、再生または公認のサステナブル素材が占めた割合は99.6%で、19年の92%から上昇したと明らかにした。
同社はさらに高い目標として、2025年までにすべての顧客用包装材を再生可能または再生・公認の材料に切り替える方針。現在そうした材料の使用率は80%。このほか、複数の市場で紙製ストローや木製カトラリーを使用、樹脂製の蓋や再利用可能なカップの導入も模索中としている。
多くのレストランチェーンが包装による環境負荷削減を目指しており、再利用やたい肥としての再生可能な材料を使用している。
4月に米国の成人を対象にファストフードの包装材使い捨てに関して実施された「アドウィーク・ハリス調査」では、回答者の62%が再生可能な包装をより高く評価すると答えるとともに、81%がファストフードチェーンから出る廃棄物や公害を懸念していると答えた。
マクドナルドは世界に3万9000店以上のレストランを展開しており、小さな変革が他社や他の業界に拡散する可能性があるとみられている。