[9日 ロイター] – 米マクドナルドが9日に発表した第3・四半期決算(9月30日まで)は、世界売上高が2.2%減少したものの、新型コロナウイルス禍の打撃で約24%落ち込んだ前四半期からは大きく改善した。
同社はすでに先月、同様の見通しを発表していた。
株価は午前の取引で1.8%上昇。
店舗数で全体の3分の1以上を占める米国で、ドライブスルーやデリバリーを通じた販売が後押しとなり、売上高や利益が予想を上回った。
総売上高は約2%減の54億2000万ドル。前四半期は30%強減少していた。リフィニティブのアナリスト予想平均は54億ドル。
純利益は10%増の17億6000万ドル。日本マクドナルドホールディングスの保有株を一部売却したことが利益を押し上げた。
特別項目を除く1株利益は2.22ドルで、市場予想の1.90ドルを上回った。
2022年にかけて23億ドル相当の設備投資を行うとし、21年の全社的な売上高は、19年と比較して1桁台半ばの伸びが期待できるとした。
同社は、ハンバーガーやコーヒー、チキンなど主力商品に注力し、クリスピーチキンサンドの新商品を来年発売するほか、ポイントサービスを今後試験的に実施する方針を示した。また、植物由来の代替肉を使った自社ブランド「マックプラント」の商品も来年売り出すと表明。同社は過去に、米ビヨンド・ミートの代替肉を使った商品をカナダで試験的に販売している。ビヨンド・ミートはこの日、「マックプラント」向けのパティを共同開発したと明らかにした。