ロシュ、2020年の業績見通しを確認 新型コロナ診断薬が急拡大

ロイター
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10月15日、スイス製薬大手ロシュは、2020年の売上高について、為替変動の影響を除いたベースで1桁台前半から半ば程度の伸びを示すとの予想を確認。写真はロシュのロゴ。2018年2月撮影(2020年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[チューリヒ 15日 ロイター] – スイス製薬大手ロシュは15日、2020年の売上高について、為替変動の影響を除いたベースで1桁台前半から半ば程度の伸びを示すとの予想を確認。利益も、売り上げの伸びに沿って拡大するとした。

新型コロナウイルス診断薬の伸びが医薬品販売の不調を相殺し、2020年通期の売上高目標は達成できる見通し。

1─9月の新型コロナウイルス検査薬を含む診断薬の売り上げは、為替差損を考慮したベースで2%増の97億スイスフラン(106億ドル)。

主力の医薬品部門の売上高は1%減の343億スイスフランだった。特許期間が満了した抗がん剤などが振るわなかった。

シュヴァン最高経営責任者(CEO)は「売上高は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で第2・四半期には減少したが、第3・四半期には新薬とコロナ診断薬への需要が強く、安定した。現状評価に基づき、通年業績予想は確認できる」と述べた。

1─9月の総売上高は5%減少の440億スイスフランだった。スイスフラン高で為替差損が発生した。為替変動の影響を除いたベースでは1%増だった。

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