[28日 ロイター] – 米マクドナルドは28日、第2・四半期(6月30日まで)の世界の既存店売上高が23.9%減少したと発表した。市場予想は23.24%の減少だった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う店舗閉鎖などが響き、英国やフランス、中南米などの減少が目立った。利益も予想を下回った。
株価は2%強値下がりした。
一方、店舗数で全体の3分の1以上を占める米国の既存店売上高は8.7%減と、予想の9.97%減ほどは落ち込まなかった。ほとんどの店舗でドライブスルーやデリバリーを実施できたためという。
同社の幹部らは業績について慎重な見方を崩さなかったものの、7月の米売上高は改善しており、単月ではわずかなから増加する見通しとした。
ケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)は「この不確実性が漂う時期を乗り切る上で、ドライブスルーの強固な存在感とデリバリーやデジタル面に対する過去数年間の投資が奏功した」と述べた。
マクドナルドの店舗の約96%は、ドライブスルーやデリバリーを実施したり、座席数を減らして営業しているという。
同社は、第2・四半期に米国でマーケティング費の出費を7割抑えた。ケンプチンスキーCEOは多額の蓄えがあるとして、年後半にマーケティング費の出費を増やす方針を示した。
売上高は30.5%減の37億6000万ドル。予想は36億8000万ドルだった。
純利益は68%減の4億8380万ドル。一時項目を除く1株利益は0.66ドルで、市場予想を0.08ドル下回った。