オークワ
業態の再構築と自社ブランド開発に注力
2026年2月期に大幅増益を見込む
オークワは近畿・東海で食品スーパー(SM)154店舗を展開する(2025年2月末)。府県別店舗数は、和歌山49店舗、奈良33店舗、大阪21店舗、三重22店舗、岐阜14店舗、愛知12店舗、静岡2店舗、兵庫1店舗だ。SMは、「オークワ」のほかに、低価格店「プライスカット」、衣食住を扱う「スーパーセンター」、高質志向の「メッサ」など複数の店舗ブランドを揃える。
同社は1938年、三重県熊野市で創業者の故・大桑勇氏が呉服反物の委託販売を始めたことが始まりだ。59年に1号店「主婦の店新宮店」をオープン。66年に主婦の店オークワからオークワに社名変更。69年に主婦の店オークワを設立した。
25年2月期は、スローガンを「小さな気づきを行動に移そう みんなで変える より良い売場」とし、多様化する顧客ニーズへの対応し、変化するライフスタイルに対応できる商品・サービスの提供に取り組んだ。「業態の再構築」「オークワブランドの商品開発拡大」を継続した上で、「マーケティング戦略の構築」「店舗生産性の向上」「業務革新によるコスト削減具現化」「人的資本価値の最大化」「サステナビリティ経営の深耕」にも注力した。
新規出店については、「スーパーセンター知多店」「西大和店」「富田林旭ヶ丘店」の3店舗のほか、同社初のデリカ&ベーカリー専門店「ANDDELICA谷町店」、ギフト・酒専門店「あつた小町by Pare Marche」をオープンした。
25年2月期は、営業収益2501億円(前期比1.1%増)だったが、コスト増をカバーできず営業利益は13億円(同54.0%減)だった。次期は営業収益2590億円(前の期比3.5%増)、営業利益21億円(同58.1%増)を見込んでいる。
28年2月期までの中期経営計画では、持続的・安定的な経営の確立と企業価値向上の実現を目標に置く。しかし、市場環境の変化や各施策の進捗状況および直近の営業成績を踏まえ、28年2月期の達成が困難と判断し達成期間を見直した。達成期間は再設定していないが、資本政策(財務戦略)・店舗戰略、商品戰略・販売促進施策についての変更はない。
代表取締役社長 : 大桑 弘嗣
| 売上高 | 売上高 総利益率 | 売上高 営業利益率 | 売上高 販管費率 | 売上高 経常利益率 | 売上高 当期純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 247,378百万円 | 26.5% | 1.1% | 30.4% | 1.2% | 0.4% |
決算期:2024年2月 / 連結





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