都市型小型店のプロトタイプに? 「オークワ堺市駅前店」の売場づくりをレポート

オークワ堺市駅前店
大阪府堺市
●取材記者の注目ポイント●
●400坪クラスの店舗で初めてインストアベーカリーを導入
●生鮮3部門で即食・簡便商品を強化
●自社の総菜専門店で好評を博したおにぎりを展開
オークワ(和歌山県/大桑弘嗣社長)は8月30日、大阪府堺市に「オークワ堺市駅前店」(以下、堺市駅前店)をオープンした。
出店地はJR阪和線「堺市」駅から徒歩約4分の場所。半径1km圏内に「イズミヤSC阪和堺」「業務スーパー JR堺市駅店」「サンディ堺市駅前店」「スーパーはやし堺市駅前店」などが集積する激戦区だ。
オークワによれば、商圏とする2km圏内には約1万9000世帯/約4万5000人が居住している。
最寄りの堺市駅は1日約2万4000人が乗降し、通勤・通学客の来店も見込める。そのため、堺市駅前店では、昼間は簡便商品の品揃えを増やし、夕方以降は出来立ての総菜商品を提供することで時間帯ごとの需要を取り込む方針だ。

「開店準備期間中から全従業員でカスタマーサービスの訓練を行った。温かい接客で地域とつながる店舗をめざしていきたい」
また、堺市駅前店はオークワ初の「都市型フォーマット」に位置づけられる。これまで同社は売場面積約700~1000坪の大型店の展開で売上を拡大してきたが、堺市駅前店は約460坪とコンパクト。売上高構成比は食品が97%、うち50%強が生鮮3品になる計画である。
堺市駅前店で最も特徴的なのが入口すぐのインストアベーカリーだ。売場では店内で粉から練り上げるスクラッチ製法の商品をメーンに販売する。取材時は「直焼きベーコンエピ」(200円:以下税別)や「プチフランス8個」(278円)などが並んでいた。
これまでオークワは、売場面積700坪クラスの店舗でのみインストアベーカリーを展開してきた。しかし、
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