イオン、セブン&アイの22年2月期上期決算レポート 主力復活で増収増益、下期の課題は?

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)、雪元 史章 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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イオン(千葉県/吉田昭夫社長)とセブン&アイ・ホールディングス(東京都/井阪隆一社長:以下、セブン&アイ)の国内流通大手2社が2021年度の中間決算(いずれも21年3~8月が対象期間)を発表した。コロナ禍で打撃を受けてきた総合スーパー(GMS)やコンビニエンスストア(CVS)といったそれぞれの中核事業が息を吹き返しはじめたことで、全体の業績にもポジティブな影響を与えている。 

イオン
過去最高の営業収益・利益 GMS事業も復調の兆し

 イオンの22年2月期第2四半期連結決算は、営業収益が4兆3449億円で対前年同期比1 . 7 % 増、営業利益が同129.4%増の777億円、経常利益が同178.6%増の779億円、親会社株主に帰属する当期純利益は45億円(前年同期は575億円の赤字)で増収・営業増益となった。営業収益、営業利益ともに中間決算としては過去最高を記録、最終利益も黒字転換を果たしている。

イオンのロゴ
営業収益、営業利益ともに中間決算としては過去最高を記録、最終利益も黒字転換を果たしている。写真は千葉市で2016年11月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 セグメント別では、SM(食品スーパー)事業の営業収益が1兆3820億円(同8.5%減)、DS(ディスカウントストア)事業が1960億円(同4.1%減)とコロナ特需の反動を受けて減収。営業利益もそれぞれ同150億円、同16億円のマイナスとなっているが、コロナ禍の影響を受ける前の19年度の数値と比較すると、いずれも増収・営業増益となっている。

 一方、

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

記事執筆者

雪元 史章 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

上智大学外国語学部(スペイン語専攻)卒業後、運輸・交通系の出版社を経て2015年ダイヤモンド・フリードマン社(現 ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。

企業特集(直近では大創産業、クスリのアオキ、トライアルカンパニー、万代など)、エリア調査・ストアコンパリゾン、ドラッグストアの食品戦略、海外小売市場などを主に担当。趣味は無計画な旅行、サウナ、キャンプ。好きな食べ物はケバブとスペイン料理。全都道府県を2回以上訪問(宿泊)済み。

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