家電にクスリ、家具にコンタクトレンズ… フードデリバリー各社がこぞって日用品配送に参入するワケ

若狭 靖代(ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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本国では家具の配達も!フィンランド発のウォルト

 20年3月に広島からサービスを開始した、フィンランド発の「ウォルト(Wolt)」も、飲食店メニュー以外のデリバリーに意欲的だ。21年5月から、ツルハホールディングス(北海道/鶴羽順社長)と提携し、まずは道内7店舗でツルハドラッグが取り扱う日用品やスキンケア用品、食料品、ペットフードなどの配達を開始した。

 また、コンビニエンスストア(CVS)の配送にも注力。21年4月にはポプラ(広島県/目黒俊治社長)、ローソンと提携を発表し、それぞれ広島県のポプラ2店舗、東京都内のナチュラルローソン13店舗で配送をスタートしている。

 ウォルトは本国フィンランドでは雑貨や家具などの配達も行っている。今後日本でも幅広いラインアップを展開し、食品に限らず「欲しいものがすぐ届く」プラットフォームを作り上げていく方針だ。

 コロナ禍で強力な後押しを得たフードデリバリー各社。新規参入が続き乱戦の様相を呈しているが、最終的に生き残るのは3〜4社との見方が強い。他社との差別化を図る、新たな分野のデリバリーをどう拡充できるかが、生死を分けるカギになるのかもしれない。

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