全国SCの売上高、4月は既存店ベースで68.8%減、全国的な休業が大きく響く
日本ショッピングセンター(SC)協会がまとめた4月の全国SC売上高(推計値)は、既存店ベースで前年同月比68.8%減と大幅なマイナスとなった。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて、全館を臨時休業したり、生活必需品を除くテナントの営業を自粛したりしたことが大きく響いた。食品スーパーや総合スーパーなど核テナントは営業を続けていたこともあって、37.2%減と相対的に落ち込み幅は小さかったが、衣料品や雑貨、飲食などのテナントは76.2%の大幅減だった。
立地別では、通勤・通学者が減った大都市中心地域が84.4%減と大きく落ち込んだ一方、周辺地域は64.0%減と比較的影響が浅かった。
地域別では、関東が71.9%減と最も落ち込んだ。新型コロナの感染者が多い北海道は68.1%減、中部は67.2%減、近畿は67.7%、九州・沖縄は70.6%減だった。北陸(47.1%減)や中国(56.4%減)、四国(53.3%減)はマイナス幅が比較的小さかった。