ワークマンの第3四半期は大幅な増収増益に、ワークマンプラスへの改装が奏功
株式会社ワークマンは2月4日、第3四半期(4―12月期)の決算を発表した。売上高は965億円(前年同期比32.1%増、既存店前年同期比26.9%増)、営業収入は715億円(同41.4%増)、営業利益は163億円(同48.7%増)、経常利益は175億円(同47.5%増)、純利益は108億円(同47.4%増)と、大幅な増収増益となった。
高機能・低価格ウエアがアウトドアやタウンユースとして幅広い世代に受け入れられた。販売においても、SNSの活用や人気ブロガーとのコラボ企画を展開、潜在顧客の発掘を積極的に行い、増収増益に繋げた。
また、PB(プライベートブランド)商品の拡充も進めており「FieldCore」「Find–Out」「AEGIS」の3ブランドを中心に、伸縮性や耐久撥水を備えた機能性防寒ウエア・ブーツまで、トータルコーディネートが可能な商品の強化を図った。これによりPB商品は1,181アイテムとなり、チェーン全店売上高構成比は50.9%(前年同期比11ポイント増)となった。
店舗展開では、13店舗の新規出店、5店舗の改装、ワークマンプラスへの改装移転は114店舗に上った。ワークマンプラスへの改装転換を積極的に行うことで、店舗イメージの一新と認知度向上を図った。これが奏功した形となった。
19年12月31日時点の営業店舗数は、フランチャイズストアが前期末より79店舗増の813店舗、直営店が58店舗減の45店舗、46都道府県下で計858店舗(ワークマンプラス154店舗)となった。1月27日の発表では、未出店の県(宮崎県)と出店密度の低い県(鹿児島県・大分県、長崎県)の早期解消に取り組み、年間の新規出店を年40店舗に引き上げるとしている。
この結果を受け3月期通期業績予想を上方修正し、売上高が前回予想より15.9増の1350億円、営業総収入が23.4%増の734億円、営業利益が25.9%増の150億円、経常利益が24.5%増の163億円、当期純利益が23.2%増の109億円とした。