ブランドリユースのコメ兵が実店舗拡大へ 営業自粛と巣ごもりの“二重苦”でも勝算はあるのか
店舗面積と売上は比例しない
しかし、買い取り専門店の拡大だけでは、支出が増えるだけではないか。
「多様な販売チャネルを展開するのが同社の強み。店舗で売るべきか、ECで売るべきか、オークションに出品する方法もある。適切な販売チャネルを選んでスピード感を持って売り切ることで収益化は十分見込める」(同)
お客との接点は、店舗、宅配買い取り、出張買い取り、イベント買い取りの4つの“出会いの場”がある。買い取った商品は、愛知県内の商品センターに集められる。その数、年間160万の商品が流通するわけだが、リアル店舗とK O M E H YO O N L I NE(ウェブ)、KOMEHYOオークションで、もっとも早くお客に届けられるチャネルを選び販売する。実店舗×ECといった複数の販売チャネルで重複利用するほどLTV(顧客生涯価値)は高くなるそうだ。特に、店舗購入者はEC購入との組み合わせで単価向上が見込めることが分かっている。
「コメ兵グループにとって、サステナビリティとはビジネスモデルそのものです。我々は、持続可能な循環型社会に必要な存在として、人とモノと社会をつなげる“中継点”の役割を果たしていきます」