「自分の店の料理はうまい」と思ってはいけない サイゼリヤ創業者に学ぶ客観的な判断の重要性
客観的な判断の重要性
確かにその通りで、とかく人間は自己満足に陥りがちなものだ。そして、「これだけ苦労してつくった味だからおいしいに決まっている」と独善が頭を持ち上げてしまうと、もう埒が明かない。これは何も外食産業に限ったことではなく、食品スーパーでも同じことが言える。たとえば、商品開発担当者自慢の「コロッケ」の販売数量がどうなっているのかは必ずチェックしたい。購入客が全客数の1割に満たないとするならば、味に改善の余地があるということだろう。
われわれのようなWEB媒体や紙媒体を扱う企業の場合なら、PV数や発行部数ということになる。これが落ちているようであれば、“おいしい情報”ではないということになる。
自分たちが一生懸命つくったものは、子供のように可愛いものだ。もちろん、感情的にはそれでかまわない。しかしながら、商売としてはそれではダメであり、客観的・科学的アプローチでメスを入れる必要がある、ということを正垣さんに改めて教えられた。
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