タクシー業界の喜怒哀楽 乗りながら考えたこと3つ
今回は少し趣向を変えて、タクシーに乗りながら考えた短い話3本を掲載したい。収益改善策や人手不足対策、パパママストアの苦悩など、流通小売業が現在直面している問題とかぶるものが多い。あまり参考にはならないかもしれないが…
①タブレット広告を見たくない
仕事柄タクシーに乗ることが少なくない。
最近とくに憤りを抱くのは、後部左側座席の前にあるタブレットの存在だ。
乗車とともにスイッチが入り、まったく見たくない動画広告が流れる。昼間の時間帯は、外の明るさに紛れてタブレットの画面もそれほど目立たないが、夜間帯は光が容赦なく目に入ってくる。しかも、結構な大きさの音がこれでもかと耳を攻撃する。
止め方さえ知らなかった最初のうちは、目的地に到着するまで我慢していたが、画面上にオフスイッチがあることを知ってからは、乗車後に即、電源を切るようにしている。
ある運転手さんに聞いてみた。
私「このタブレットっていつから入っているんですか?」
運転手さん「1年くらい前からですかね。タブレットの価格がずいぶん落ちたようでウチの会社では全車両が導入していますよ」
私「うるさいとか眩しいとかクレームをつけてくるお客は多くないですか?」
運転手さん「そんな話題にはなりませんね。お客さんが初めてですよ」
私「これで運転手さんにも実入りがあるんですか?」
運転手さん「広告料はみんな会社が持っていっちゃうね」
私「強制的に広告を見せられるお客に値引きして欲しいですよね(笑)」
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