第2四半期は減収減益のココカラファイン、マツキヨHDとのMD統一実施、そのシナジー

「ダイヤモンド・ホームセンター」編集長:小木田 泰弘 (ダイヤモンド・ドラッグストア 編集長)
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ココカラファイン(神奈川県/塚本厚志社長)の2021年3月期第2四半期業績は減収減益だった。資本業務提携を結ぶマツモトキヨシホールディングス(千葉県/松本清雄:以下、マツモトキヨシHD)とのMD(マーチャンダイジング)統一に向けて、20年10~11月にかけて店舗における棚替えを実施。プライベートブランド(PB)商品の相互供給・共同開発もスタートした。21年3月期第2四半期決算説目会における塚本厚志社長の発言を抄録する。

ココカラファイン外観

DgS事業の既存店売上高は同8.7%減

 ココカラファインの21年3月期第2四半期業績は、売上高は対前期比7.8%減の1918億円、営業利益は同19.9%減の54億円、経常利益は同18.2%減の65億円、四半期純利益は同77.6%減の11億円だった。ドラッグストア(DgS)事業の既存店売上高は同8.7%減と苦戦。マツモトキヨシHDとのMD統一に伴い約43億円の特別損失(商品評価損)を計上した。

 DgS事業は、新型コロナウイルス感染症拡大による影響により訪日外国人が減少、インバウンド関連商品の需要が急減した。新しい生活様式により、家庭内で消費する日用品や衛生用品は好調だったものの、化粧品カテゴリーは苦戦した。また、19年10月の消費税増税前特需の反動減があった。期中に子会社のCFIZ(大阪府)の14店舗を含む21店舗を新規出店し、一方で21店舗を閉店した。そのほかトピックスとして、EC(ネット通販)サイトで購入した商品の店舗受取サービスの対象を全店舗に拡大した。これにより利便性がより強化された。結果、21年3月期第2四半期までのDgS事業の売上高は対前期比8.6%減となった。

 調剤事業は、新型コロナウイルス感染症拡大による影響で受診抑制が顕著になり、それによって処方箋枚数が減少。処方箋1枚当たりの処方期間は長期化した。期中の店舗数についてはM&A(合併・買収)や調剤併設推進により13店舗純増した。結果、21年3月期第2四半期までの調剤事業の売上高は対前期比3.2%増となった。

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「ダイヤモンド・ホームセンター」編集長

小木田 泰弘 / ダイヤモンド・ドラッグストア 編集長

1979年生まれ。2009年6月ダイヤモンド・フリードマン社(現ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」誌の編集・記者を経て、2016年1月から「ダイヤモンド・ドラッグストア」誌副編集長、2020年10から同誌編集長。

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