第2四半期は減収減益のココカラファイン、マツキヨHDとのMD統一実施、そのシナジー

「ダイヤモンド・ホームセンター」編集長 小木田泰弘
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マツキヨHDとのシナジーは下期に約40億円出現

 ココカラファインは20年1月にマツモトキヨシHDと資本業務提携を締結した。経営統合に向けてMD統一やPBの相互供給・共同開発が進んでいる。

 マツモトキヨシHDとの資本業務提携によるシナジーの早期実現のために、医薬品を含むナショナルブランド商品のMD統一、そしてPB商品の相互供給、共同開発について現在進めている。これからさらに顧客販促や1店舗当たりの物流コストの削減、そして決済手法の統一などを今後進めていく予定だ。収益改善のイメージとして、21年3月期下期に約40億円、21年10月の経営統合後3年をめどに両社合算で数百億円のシナジーが出現する計画を立てている。

 調剤事業は、マツモトキヨシHDとの医薬品、調剤機器の共同調達などにより、シナジーを早期に実現する。調剤事業の出店形態として、医療機関との連携がさらに必要とされる『敷地内薬局』を代表とする、より専門性の高い薬局づくりを進めていく。敷地内薬局については、すでに開局している薬局が2拠点ある。今後は4つの敷地内薬局の開局を予定している。一方で、地域密着型のかかりつけ薬局づくりを強化していく。地域密着型のかかりつけ薬局の象徴としての『健康サポート薬局』を、22年までに100拠点まで増やす計画だ。  

 調剤事業は新規出店やM&Aを活用してドミナントを深耕し、ヘルスケアネットワークの構築を進めていく。20年11月には兵庫県を中心に薬局を展開するフタツカホールディングスの全株式を取得した。調剤事業の21年3月期の拠点数は415拠点、売上高は700億円超になる。調剤事業の売上高は22年3月期におおよそ800億円になる予定だ。

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