ベイシア、新業態1号店で本格フレンチコース提案の衝撃

大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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2000円以内で楽しめる
本格フレンチコースを提案

 総菜の新しいコーナーのなかでも注目したいのが、フレンチメニューの「Bon Repas(ボン ルパ)」だ。本格的なフレンチメニューを提案することをめざして、バイヤーが取引先メーカーと協力し、約3カ月で開発したものだ。前菜からスープ、メーンディッシュ、デザートまで計約25SKUを販売。前菜などはアウトパックだが、多くの商品を店内調理で提供する。

自宅で本格フレンチメニューを提案する「Bon Repas(ボン ルパ)」コーナー
自宅で楽しめる本格フレンチメニューを提案する「Bon Repas(ボン ルパ)」コーナー
「フレンチオードブル」(398円)
「フレンチオードブル」(398円)
「手作りハンバーグとフォアグラのトリュフソース」(398円)
「手作りハンバーグとフォアグラのトリュフソース」(398円)
「サーモンのポワレハニーマスタード」(398円)
「サーモンのポワレハニーマスタード」(398円)
「ミニカヌレ」(298円)
「ミニカヌレ」(298円)

 写真はメニューの一例だが、いずれもフレンチ風の見た目、味付けにこだわっていることがわかる。注目したいのは価格だ。「より良いものをより安く」を掲げるベイシアの方針を踏襲し、1品目を500円以内、コースで買い揃えても2000円以内で収まる価格設定とした。

 筆者もオードブルとハンバーグを購入し、実際に食べてみた。オードブルは、なかなか食べ慣れないメニューで評価が難しかったが、ハンバーグはソースにフォアグラの風味が効いた“本格感”があった。日常の食卓のなかで異国の本格的なメニューを低価格で味わえたという満足感も得られたように思う。

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記事執筆者

大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。

最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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