製造コストは大人用と大差なし!新規参入、ワークマンが子供服市場で勝てる理由とは
毎年身長が変わる=毎年着られなくなる特異な商品
そういうわけで、量ベースでは子供服の購買の中心は両親である。
両親は、「子供は毎年身長が変わるので、昨年買った服が着られなくなる」ことをとても残念に感じている。姉と妹というように2人以上の兄弟・姉妹であれば、数年着回すことが可能だが、今は、少子高齢化でカップル一組当たりに2人の子供ができない時代だ(完結出生児数<夫婦の最終的な平均出生子ども数>は1.9人、国立社会保障・人口問題研究所が2021年調査)。
ほぼ全ての親が、「一年で着られなくなる服」と認識して、安価な服を物色する。SDGsの時代だからといっても着られない服を何年ももっていてもしかたない。
「どうせ一年しか着られない服ならば」と、捨ててしまうかメルカリで売るかのいずれかになっている。
メルカリで売るならまだしも、「面倒だ」と捨ててしまうのは、本当にもったいない。しかし、構造的に子供服はそういう運命をたどってしまう。
デザインより機能性重視
今回のワークマンキッズは、6ポケットのうち「両親の財布」を狙ったものだと想定される。
子供は小中学生になると遊び回り服を汚すことが多くなる。したがって、大人のデリケート繊維のようにドライクリーニングマークがついていると、毎回クリーニングにださなければならなくなり、怖くて子供に着せることができなくなる。家でジャブジャブ洗えるものでなければならない。
こういう点から、デザインもさることながら機能性が重視させることになるわけだ。
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