食品宅配のオイシックス・ラ・大地(東京都品川区)は11月14日、同社の投資子会社が設立したスタートアップ企業を対象とする投資ファンドにモスフードサービスが出資すると発表した。両社は「オイシックス」と「モスバーガー」の両ブランドでの協業についても検討を開始し、2020年春の商品展開を目指す。
オイシックスは10月、食関連のスタートアップへの出資を目的としたコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を設立した。モスフードは、このCVCがゼネラルパートナーとして組成するファンドに、有限責任のリミテッドパートナーとして参画する。
オイシックスのCVCファンドでは、食品・農業・ヘルスケア領域のスタートアップに投資していく。投資先に対しては、6月に開設したEC(インターネット通販)サイト「オイシックス・クラフトマーケット」でのテスト販売やデータ分析、リミテッドパートナーとして参画した事業会社が持つノウハウの提供など、幅広い支援を行って成長を促す。投資先の技術やビジネスモデルなどを活用することで、自社のイノベーションを促進する狙いもある。