小麦粉の代替需要だけじゃない!米粉麺の人気が高まっている事情
製麺メーカーでも米粉麺の売上が伸長
一方、米粉麺の製造販売メーカーの声も聞いた。
創業75年の老舗で、2004年からグルテンフリーの米粉生麺を製造販売する小林生麺(岐阜県/小林宏規社長)では「国際情勢やコロナ禍から注文が増えた感覚は特になく、グルテンフリーの食品の認知拡大や健康志向、そして営業努力など様々な要因があると考えている」と前置きした上で、グルテンフリーの米粉麺の売上は、飲食店や小売店への卸、さらに輸出も含めて対前年比約20%伸長していると話した。
同社ではシリーズ累計850万食以上を売る「グルテンフリーヌードル 白米シリーズ」と「同玄米シリーズ」、そして食品添加物不使用の「無添加シリーズ」「グルテンフリーケールパスタ」といった生麺、そして主に米国、欧州、アジアを中心に海外で評判のインスタントラーメンなどを取り揃え、圧延製法(ところてんのように押し出すのではなく、延ばして作る製法)による口当たり、食感の良さを特徴とする。
コンタミネーション(特定原材料の混入)の観点から、より安全性の高い米粉麺を製造するため、2005年に拠点となる岐阜市に米粉専用工場を建設。また生産力を高める為に2021年に名古屋にも米粉専用工場を新設した。当初より28大アレルゲン原材料不使用の米粉麺を製造している。