33期連続増収増益のドンキ親会社PPIH 中長期計画で掲げるPB強化・DX推進戦略とは

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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アプリの機能強化でDXを推進

 また、DX(デジタルトランスフォーメーション)を通じた「新しいCV+D+A」の提供に取り組む。その軸となるのがPPIHのグループ各店舗で使用できるアプリ「majica(マジカ)」だ。登録会員数は227月に1000万人を突破。今後はさまざまな機能をマジカに集約する。個々人に合わせた情報発信やクーポンの配布などで顧客体験の向上を図るほか、商品情報や在庫有無の検索、口コミ投稿などのサービスを付加し、「新しいCV+D+A」の中核ツールとして活用する方針だ。

Z世代をターゲットにした「キラキラドンキ」
Z世代をターゲットにした「キラキラドンキ」(22年7月取材時に撮影)

 Z世代をターゲットにした「キラキラドンキ」(東京都江東区)や寿司専門店の「鮮選寿司」(香港)など、国内外で新業態の開発にも注力しているPPIH。店舗・商品ともに独自化を進め、アプリによる顧客体験の向上にも取り組む同社は、新たな中長期経営計画のもと、さらなる進化を遂げようとしている。

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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