新フォーマット創造に欠かせない、「フォーマットの条件設定」とその方法とは

桜井 多恵子(チェーンストア経営システムコンサルタント)
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フォーマットの構成要素

 フォーマットとは「品揃えの特徴による店の分類」である。その品揃えは想定する来店頻度とそれに連動する必要商圏人口に見合ったものであり、特定の用途、言い換えるとTPOS(時間、場所、場面、スタイル)に応じたものである。そのためお客は同一品種を扱う複数の店舗を、買物の目的別に使い分けることができるのだ。

フォーマットとは「品揃えの特徴による店の分類」である(i-stock/Kwangmoozaa)

 来店頻度が高いとは、同じお客が頻繁に店に買物に来ることである。その場合、周辺住民だけで店は成立するから必要商圏人口は狭くなる。

 頻繁に買物をするには価格帯は低くなければならない。値段が高いと頻繁に購入するわけにはいかないからだ。したがって扱う価格帯の違いは来店頻度の違いに連動する。さらに必要商圏人口にも影響するのである。

 また、用途については自分自身が使うだけなのか、家族全員が関わるものなのか。その場で消費するものなのか、長期間の使用を考えているのか。日常頻繁に発生する需要なのか、滅多にない特別な機会用なのかなど、いつ何にどのような状況下で使いたいのかで求めるものが違ってくる。

 一方、お客の熟練度も品揃えに関連する。そのテーマに挑むのは初めてなのか、経験豊富なのか、または生業としての需要なのか、それぞれ必要とする品質のレベルは違うのだ。

 すべての用途を完全にすることはできない。それを実行しようとすると売場面積は2万坪も必要になる。しかしその面積は1回の買物には広すぎて歩けない。お客が買物目的に歩ける広さは3000坪前後までと結論が出ているのである。

 ゆえに、どの用途をねらうのか決めなければならない。さらに店内の全商品部門の品揃えの条件が統一されていることが重要である。全部門の商品レベルの統一はフォーマット構成要素の要となるのだ。お客が店舗に来店した以上、全商品部門で買物をしてもらえることが理想である。

 全商品部門に、共通して客層が

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