訪日消費額、過去最高=1~9月で5.8兆円―観光庁

時事通信社
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外国人観光客らでにぎわう浅草寺
〔写真説明〕外国人観光客らでにぎわう浅草寺=7月17日、東京都台東区(EPA時事)

 観光庁は16日、訪日外国人による消費額(速報値)が1~9月の累計で5兆8582億円に達したと発表した。昨年1年間の累計5兆3065億円を上回り、早くも年間最高額を更新した。歴史的な円安を追い風に、訪日客数が過去最多ペースで増えたほか、宿泊料などの高騰が外国人旅行者の消費額を押し上げた。

 訪日客の消費額は4~6月期に2兆1402億円と四半期ベースで過去最高を記録したのに続き、7~9月期も前年同期比41.1%増の1兆9480億円と、2番目の大きさだった。費目別では、3割超を占めた宿泊費が最も多かった。国・地域別に見ると中国が最も多く、4分の1を占めた。1人当たりの旅行支出は推計で22万3000円だった。

 一方、日本政府観光局が同日発表した9月の訪日外国人数(推計値)は、前年同月比31.5%増の287万2200人。コロナ禍前の2019年9月に比べると、26.4%増加した。訪日客数がその月として過去最高を記録するのは8カ月連続。国・地域別に見ると、韓国が前年同月比15.1%増の65万6700人でトップ。直行便数が増えた中国が約2倍の65万2300人で、これに台湾、米国が続いた。

 これにより、1~9月の累計訪日客数は2688万200人と、昨年1年間の累計2506万人を突破。年間で過去最高だった19年の1~9月(2441万人)も上回った。 

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