三井物産、食品流通5社を合併=物流効率化、売上高1兆2520億円規模に
三井物産は15日、傘下にある小売りや外食向けの食品・日用品流通5社を4月1日付で合併させると発表した。物流や在庫管理を効率化し、労働時間の規制強化で人手不足が懸念される「物流2024年問題」に対応する。
新会社の名称は三井物産流通グループ。子会社の持ち株会社、三井物産流通ホールディングスと、その事業会社である食品卸大手の三井食品、ベンダーサービス、リテールシステムサービス、物流ロジスティクスソリューションズの4社が合併する。存続会社は三井食品で、合併後は従業員2600人、売上高は単純合算で約1兆2520億円規模の食品卸企業となる。
物流センターは170拠点。配送効率の改善に加え、環境対策や、人工知能(AI)を利用した需要予測などへの取り組みも強化する。