【ニューヨーク時事】米ドラッグストア大手ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが4日発表した2023年9~11月期(24年度第1四半期)決算は、純損益が6700万ドルの赤字だった。ただ、オピオイド関連訴訟の解決に向けて巨額費用を計上した前年同期から9割強減少。米メディアによると、売上高と調整後の1株当たり利益は市場予想を上回った。
新型コロナウイルス感染症が落ち着いたため、ワクチンなど関連商品の売れ行きが鈍ったことやネット通販との競争激化が響き、赤字から脱却できなかった。財務体質を強化する狙いから、1株当たりの四半期配当金を前期から半減の25セントに引き下げた。
収益が改善に向かっているとして、通期の調整後1株当たり利益見通しを3.20~3.50ドルに据え置いた。
◇ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)決算の概要
9~11月期 前年同期
売上高 36,707 33,382
純損益 ▲67 ▲3,721 1
株利益 0.66 1.16
(注)売上高と純損益の単位は100万ドル、▲は赤字、1株利益は調整後、ドル