日本フードサービス協会が25日発表した11月の外食産業売上高(全店ベース)は、前年同月比9.8%増で、コロナ禍前の2019年同月比でも9.7%増となった。消費者の外出意欲回復に加え、訪日客需要も好調だった。一方、物価高で節約志向が強まる中、値下げをアピールして集客を図るチェーン店も見られたという。
業態別ではファストフードが前年同月比8.0%増。「洋風」では客数が減少したが、値上げの効果で客単価は上昇した。
ファミリーレストランは12.3%増で、サイドメニューなどを値下げした「洋風」のチェーンが集客を伸ばした。「和風」は訪日客による予約が増えた。
パブ・居酒屋は11.4%増。企業の宴会は回復傾向だが、コロナ禍前のような大規模な宴会は戻っていないという。