スギHD、3〜11月期の営業利益は5.9%減 薬価改定で苦戦
ドラッグストア大手のスギホールディングス(HD)の2022年3〜11月期連結決算は、売上高が4959億円、営業利益が219億円だった。新型コロナ感染の再拡大で関連商品の売上が増加したほか、処方箋の受付枚数も増えたが、薬価改定で調剤報酬が引き下げられたことで利益面では苦戦した。
同社は23年2月期から「収益認識に関する会計基準」を適用しているが、その影響を考慮せずに単純比較すると、売上高は前期比6.3%増、営業利益は5.9%減だった。同会計基準の適用により、売上高は6億4300万円、営業利益は1億7200万円押し下げられた。
店舗については、信州地方へ新たに進出するなど66店を出店(16店を閉鎖)、11月末時点での店舗数は1533店に増えた。エリア別の店舗数は、関東415店、中部541店、関西521店、北陸・信州56店となった。
売上構成比は物販が78.5%、調剤が21.5%となっているが、粗利益率は物販が27.6%と前年同期に比べて0.4ポイント改善したのに対して、調剤は38.5%と1.4ポイント低下した。
23年2月期通期の業績予想は、売上高が6750億円、営業利益が300億円、純利益が180億円で、従来予想から変わらない。22年3〜11月期に2.6%増だった既存店売上高は、通期で3.0%増を計画している。