三越伊勢丹ホールディングス(HD)など百貨店4社が1日発表した11月の免税売上高(速報)は、各社とも前年同月に比べ大幅に増加した。特に大丸松坂屋百貨店は7.4倍に伸長、客数も33倍となった。
新型コロナウイルスの水際対策が緩和されたことで訪日客数が急増。円安効果もあり、高級ブランドのバッグや宝飾品が売れた。ただ、売上高はコロナ禍前の水準には届いていないという。
このほか、三越伊勢丹HDは6.6倍、高島屋は4.2倍、そごう・西武は1.8倍の売り上げとなった。韓国や台湾、香港、米国からの来店客が多かった。
こうした動きを受け、既存店売上高も好調。いずれも前年を上回り、伸び率は三越伊勢丹HDが9.4%、大丸松坂屋が8.9%、高島屋が5.8%、そごう・西武が2.0%だった。