外食大手のゼンショーホールディングスは25日、京都大大学院医学研究科に共同研究講座「食と健康科学研究講座」を開設したと発表した。開設日は今月1日。おいしさと健康を両立させたメニューの開発を目指す。同社によると、外食企業で食材に関する研究講座を開設するのは初めてという。
講座では、食材に含まれるおいしさを感じる新たな物質をスーパーコンピューターを活用して探索。新規物質が体に及ぼす作用を調べるとともに、健康への効能を既存の物質と比較して解析する。効能が認められれば、新規物質を含む食材を使ったメニューを開発する。
京都大大学院医学研究科の奥野恭史教授は「最先端技術を食に応用することで、新たな食の科学を開拓したい」と強調。ゼンショー中央技術研究所の永井元所長は「カロリーを気にせずにおいしいメニューを食べられる世界を目指したい」と話した。