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【三越伊勢丹HD】2期連続の営業減益見通し、18年3月期

 三越伊勢丹ホールディングスは5月10日、2018年3月期の連結営業利益が前期比24.8%減の180億円と2期連続の減益になりそうだと発表した。連結売上高は0.9%増の1兆2650億円と増収になる見通しだが、設備投資や人件費の増加などで販管費が膨らんで利益を圧迫する。

 主力の百貨店事業では、売上高が1.6%減の1兆1330億円となり、営業利益は45.9%減の60億円まで落ち込みそう。高級スーパー「クイーンズ伊勢丹」を含む小売・専門店事業の営業赤字が続くことも響く。セグメント別では、不動産事業だけが0.9%増の65億円と営業増益を見込む。

 同社の17年3月期の連結業績は、売上高が2.6%減の1兆2534億円、営業利益が27.7%減の239億円だった。基幹事業会社の三越伊勢丹では、3月に閉鎖した三越千葉店が閉店セールの影響で増収となったものの、伊勢丹新宿本店や三越日本橋本店を含む他の全店が減収と苦しんだ。