【三越伊勢丹HD】 営業利益は16.5%増の307億円、4~12月期
三越伊勢丹ホールディングス(HD)が発表した2015年4~12月期の連結業績は、売上高が前年同期比2.9%増の9686億円、営業利益が16.5%増の307億円だった。免税対象商品拡大などインバウンド(訪日外国人客)需要引き上げ効果が10月で一巡したこともあり、4~9月期に比べて売上高、利益ともに伸び率が落ちた。
主力の百貨店事業の売上高は3.2%増の8935億円、営業利益は22.1%増の204億円。店別の売上高を見ると、伊勢丹新宿本店(7.4%増)や三越銀座店(19.6%増)など都心店は引き続き好調だが、伊勢丹相模原店(3.1%減)や三越千葉店(6.3%減)などの郊外店や静岡伊勢丹(1.6%減)、広島三越(1.9%減)などの地方店を含むグループ19店舗全体では、9店舗がマイナスだった。
また、高級食品スーパー「クイーンズ伊勢丹」を含む小売・専門店事業の売上高は2.8%減の432億円、営業損益は4億4700万円の赤字(前年同期は1億6500万円の赤字)と引き続き足を引っ張った。
三越伊勢丹HDは昨年11月に通期業績予想を引き上げており、16年3月期は売上高が3.0%増の1兆3100億円、営業利益は11.8%増の370億円を見込んでいる。