三越伊勢丹ホールディングス(HD)が発表した2014年4~9月期の連結業績は、売上高が前年同期比3.5%減の5816億円、営業利益が22.7%減の97億円と減収減益だった。
連結売上高の9割を占める百貨店事業で消費増税に伴う駆け込み需要の反動減が出た。伊勢丹新宿本店など都心旗艦店は売上げが回復しつつあるが、首都圏の郊外店や地方店で苦戦が続いている。高松三越を除いて国内の百貨店事業会社は全社が減収、基幹の三越伊勢丹を除く10社は営業赤字だった。
この結果を受けて、三越伊勢丹HDは15年3月期の連結売上高予想を200億円引き下げ、前期比3.1%減の1兆2800億円としたが、営業利益予想は1.0%増の350億円で据え置いた。コスト削減や仕入れ構造改革による粗利益率の改善で増益を確保する方針だ。