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コーナン商事、新社長に疋田直太郎副社長が昇格、取締役の不祥事で

 オームセンター大手のコーナン商事(大阪府)は11月13日、疋田直太郎副社長(57歳)が同日付で社長に昇格したと発表した。創業者の疋田耕造社長(84歳)は取締役相談役に退いた。

 同社では取締役の1人が仕入先から不適正な資金を受け取っていた疑いなどから弁護士5人で構成される第三者委員会が調査を進め、その報告書を6日に公開していた。疋田耕造氏はこの取締役に個人的に資金を融資、その資金で取締役が購入した土地を取締役会の決議を経ずにコーナン商事に貸すなどしていた。このため、責任を取って社長を退いたものとみられる。

 また、同日付で取締役上席執行役員海外商品部長兼中国室長だった荒川春子氏(50歳)が退職した。

 新社長の疋田直太郎氏は耕造氏の長男。芦屋大学を卒業後、1979年にコーナン商事入社。87年取締役店舗運営部長、89年常務取締役事業本部長を経て、91年に副社長就任、2002年から代表権を持っている。