三越伊勢丹ホールディングスは11月9日、2013年3月期の連結経常利益の予想を従来から80億円引き下げ、前期比22.0%減の300億円とした。
10月26日に公表したとおり、持分法適用会社であるジェイアール西日本伊勢丹が、昨年5月に開業した「JR大阪三越伊勢丹」の業績不振で約188億円の減損損失を計上することが響く。同社に40%を出資する三越伊勢丹HDは持分法による投資損失として12年4~9月期で74億円余りの営業外費用を計上した。
通期の売上高は0.5%減の1兆2340億円となる見通しで、従来予想を60億円下回るが、経費の削減を進めることで営業利益は従来予想通り4.9%増の250億円を維持する。
同日発表した12年4~9月期は売上高が1.5%減の5749億円、営業利益は9.8%減の81億円だった。伊勢丹新宿本店や三越銀座店などは堅調だったが、地方店が苦戦した。食品製造・スーパーマーケット業の三越伊勢丹フードサービスは6月に「クイーンズ伊勢丹ふじみ野店」を新設した費用で営業赤字だった。