KDDIはVR(仮想現実)やAR(拡張現実)などのXR(クロスリアリティ)技術を活用したXRマネキンを開発した。店舗のデジタルサイネージ(電子看板)やスマートフォンなどで、モデルが着用した商品の高精細なイメージを360度好きな角度から確認できる。
米グーグルのクラウドサービス「Google Cloud」の新製品「Immersive Stream for XR」を用いて開発した。まずは、コンピュータ支援設計(CAD)ソフトで制作したデジタル型紙をもとに衣服の3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)を作る。別途、人間のモデルの動きを3Dスキャン撮影し、動きも含めて3Dデータ化する。衣服と人間の3Dデータを組み合わせることで、実物がない商品もXRマネキンとして表現できる。
このXRマネキンとEコマースを連携させれば、店頭在庫を持たなくても販売でき、予約販売や受注生産にも活用できる。また、マネキンなどのディスプレースペースが必要なくなるので、店舗スペースの有効活用につながる。
KDDIでは今後、パートナー企業と実証実験を行った上で、実店舗への導入を目指す。