【三越伊勢丹】震災の影響などで特損約125億円、営業益は2.6倍に
三越伊勢丹ホールディングス(HD)は5月6日、2011年3月期の連結純利益が従来予想の150億円(前期は635億円の赤字)から26億円に減ったようだと発表した。東日本大震災の影響で大幅な収益悪化が見込まれる仙台三越など百貨店6店舗について約104億円の減損損失を特別損失として計上するため。そのほか、震災による商品や建物の被害約21億円の特別損失が発生する。
売上高は従来予想より200億円少ない1兆2200億円(前期比5.5%減)となったが、経費の削減が進んだことから営業利益は予想より20億円多い110億円(約2.6倍)となったようだ。
純利益が予想より大きく落ち込んだことから、期末配当は前期の1株当たり10円から7円に引き下げる。責任を取って7月支給予定の全執行役員の役員賞与を40~100%の割合で返上する。三越伊勢丹HDの石塚邦雄社長は20%、事業会社である三越伊勢丹の大西洋社長は10%、11年度の月額報酬をそれぞれ減額する。