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【三越伊勢丹】営業益22倍の16億円、販売管理費60億円減の効果

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 三越伊勢丹ホールディングスが発表した2011年3月期第1四半期(10年4~6月)の連結業績は、営業利益が前年同期比22倍の16億円となった。売上高は5.6%減の2892億円に落ち込んだものの、前期に実施した早期退職者の募集などで販売管理費を60億円削減した効果が出た。資産除去債務会計基準の適用に伴って55億円の特別損失を計上したため、純損益は7億円の赤字(前年同期は38億円の黒字)だった。

 主力の百貨店業は伊勢丹の既存店売上高が2.2%減、三越が7.2%減(改装工事中の銀座店を除く)となり、国内百貨店業の売上高は前年同期より5.9%減少したが、経費削減によって営業利益は27億円の黒字と前年の2800万円の赤字に比べて大幅な増益となった。

 スーパーマーケットのクイーンズ伊勢丹などの小売・専門店業は1億6500万円の営業赤字だった。

 コスト削減が予想以上に進んだことから11年3月期通期の純利益予想は従来の100億円から120億円(前期は635億円の赤字)に引き上げた。ただし、売上高は従来予想から100億円引き下げて1兆2400億円(前期比4.0%減)とした。営業利益予想は45億円(7.7%増)のまま据え置いた。

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