「100均」市場規模1兆円へ、大手4社はコロナ前から800店増加

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　帝国データバンクは、100円ショップの市場規模が2021年度に9500億円に達したとの推計を発表した。消費者の根強い節約志向とコストパフォーマンスの高いアイテムへの支持を背景に、「早ければ2022年度にも市場規模が1兆円を突破する可能性がある」としている。

　大手5社を中心とした国内100円ショップ市場（事業者売上高ベース）は、21年度に前年度比5.8％増の9500億円となる見込みだ。各社は積極的な店舗展開を行っており、大手4社の店舗数の合計は、コロナ前の19年度末の7687店から22年2月末時点では約8400店と、2年間で約800店増加した。各社は年間100店超の新規出店を続けており、早ければ25年度にも1万店を突破する。

　100円ショップの1人当たり購買額を推計すると、21年度（1月まで）は平均で月間635円と、10年前の11年度の390円に比べて約1.6倍に増加した。アウトドア用品など日用雑貨以外の商品ラインナップが拡充されたことや、300円や1000円といった100円を超える商品を取り揃えた店舗が増えていることが背景にあるものと考えられる。