売上比率は20%、リアル店舗よりも収益性が高い!スーパーサンシ、驚異のネットスーパー
三重県鈴鹿市に本部を置き、食品スーパー(SM)13店舗を展開するスーパーサンシ(田中勇社長)。ローカルスーパーの位置づけの同社だが、ことネットスーパー(以下、ネットスーパー)にかけては大企業をもしのぐ存在感を示している。同社はなぜ、ネットスーパーを主力事業に育てることに成功したのか──。
売上の16%超!? 驚異の構成比
三重県の中部から北部、いわゆる中勢、北勢エリアにSMを展開するスーパーサンシ。2019年度のグループ合計の売上高は402億円で、中小スーパーの位置づけとなる。
同社が展開する13店舗中、年商が最も高いのは三重県四日市市にある旗艦店「スーパーサンシ 日永カヨー店」(以下、日永カヨー店)だ。ショッピングセンター「日永カヨー」の1階に入る売場面積約700坪の店舗で、年間49億円(19年度実績)を稼ぐ同エリア屈指の大繁盛店である。
注目は、その営業形態別の売上高構成。日永カヨー店は、店舗売上が41億円であるのに対し、ネットスーパー「宅配サービス」の売上高が8億円もある。つまり、店舗の全売上高のうちの16%超を宅配サービスが稼いでいるのだ。
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